ぼりぼり農園

iPhoneアプリ開発しながらObjective-CとPerlとLinuxとネタ集め。家に大きめの机欲しい。あとイス。

スピッツは狩人、ミスチルは旅人。

スピッツMr.Children、小さな頃から大好きな2つアーティストの違いは何だろう。


スピッツは、昔から今も同じ村で暮らす、狩人。
同じ村で生まれて、育って、生い茂る木々や川の流れに感動して、心の趣くままに詩を書き、曲を奏でる。それはまるで絵本の様な世界。
時には厳しい寒さに身を縮め、時には暖かい草原でごろ寝しながらのんびり過ごす。

強がって都会な隣町に遊びに行く事もあるし、恋もする。
でも帰ってくるのはいつも同じスピッツと言う村。
村の仲間に自分の経験談を楽しそうに、時には大げさに話す。

時は流れて大人になって、それでも同じ村で歌を歌う。
大人になっても変わらない「スピッツ」と言う村の少年。

自分だけが知っている裏道や、朽ち果てた廃屋や、年老いた野良犬や…
数々の思い出と、変わらない仲間に囲まれて、今日もちょっとだけ背伸びしながら歌い続ける。

もし時が経ち村がそこになくなってしまっても、
彼らはまた戻って来て、そこで笑い合うのだろう。歌を歌うのだろう。

スピッツは、定点観測のアーティストだと思う。


Mr.Childrenは、色々な街を、国を行く旅人。
生まれた時はいわゆる「普通の人」だった彼ら。
人並みに青春もしたし、もしかしたら安定したレールも敷かれていた人生だったのかもしれない。

ところがある日彼らは、住み慣れた街を旅立つ。
現状への不満・葛藤もあったのだろう。
それ以上に、外の世界を「旅」したいと言う、純粋な心が彼らにはあった。

行く先々でMr.Childrenはdiscoveryを続ける。衝撃を受ける。
素晴らしい、人と人との繋がり。テレビじゃ伝わらない美しい大自然。
その自然を破壊する人間のエゴ。嘘と嘘をぶつけ合う、醜い生き物の本性。

彼らも、純粋でいられなくなる時がある。昂る激情が、歌となり溢れ出す。
荒々しい津波のような、それでいて静止した鉄塔の様な、矛盾する自分の心。

Mr.Childrenは旅を続ける。

いつしか、いい大人になったが、Mr.ChildrenMr.Childrenだ。
変わらぬ彼らの静と動が、土地を、時代を超えて歌となる。

Mr.Childrenは、主観映像のアーティストだと思う。


何が言いたいかよくわからなくなってしまったけど、
どちらも最高のアーティストで、どちらも同じ「自分自身」を歌いつづけている、と言う事。
ただカメラの位置がどこにあるのか、で、まったく見せる表情も変わるんだな〜と最近特に思います。

どちらも聴く程にしみじみするなぁ…